SCI検査について
SCI検査は下記6つの検査から成ります。
①基礎能力検査(知能検査) ②学習法のチェックリスト ③信頼度検査 ④作文検査 ⑤性格検査 ⑥価値観検査 |
①基礎能力検査(知能検査)
◆ 学力との関係を調べます
教科学習は、数字・文字・図形・表などの記号類によって成り立っています。
基礎能力検査(知能検査)は、これらの記号をどの程度、速く正確に使いこなす事ができるかという基礎技能を調べます。計数能力・図形認知力・空間把握力・言語力・記憶力などの諸能力から知能の姿を明らかにし、学力との関連を分析します。
また、このデータは性格検査と対応させ、生徒の心理分析にも使われます。
②学習法のチェックリスト
◆ 正しい学習方法の確認です
正しい学習法を身につけているかを、勉強の計画、授業の受け方、本の読み方、ノートの取り方や試験の受け方の項目に分けて調べます。
③信頼度検査
◆ 学校と家庭への意識が分かります
子供を取り巻く環境(学校・家庭・塾)に対して、遠慮がない自由な状態にあることが、学習や行動をするための第一条件です。学校の先生、塾の先生、友達、家庭のお父さん、お母さんに対する意識を15の問診から調べます。
④作文検査
◆ 日常生活のありのままを書いてもらいます
作文検査は、質問用紙によるSCI検査を補助する役割をしています。周囲の環境や自分に対する洞察を素直に書いてもらい、生徒の日常生活を浮き彫りにします。各検査分析をする際、この情報は問題点の原因追求の手がかりや裏付けとして使われます。
⑤性格検査
◆ 性格は心の中そのものです
日常生活の行動や知的活動は、その人間の意識によるものです。意識はその人固有の性質や傾向があり、それを性格と呼びます。性格は周囲の人間の考え方や行動によって形成されるものと考えられています。したがって、性格検査はその人の心の中の様子を知る上で大変重要な資料となります。性格は情緒安定性、社会適応性、活動性、外向性などの角度から詳しく調べられます。
知能や行動との関連性、性格の背景にある家庭、学校環境などの類推をこの検査分析によって行います。
⑥価値観検査
◆ 優れた内面は、価値観の善し悪しにかかっています
価値観とは精神の好悪基準となるもので、人間の内面を覆っている精神的フィルターのようなものです。したがって、優れた内面を形成できるかどうかは、価値観の善し悪しにかかっていると言ってもいいでしょう。
何に心が動かされるか、どう感じるか、どう思うか、そのような精神の所作の総称と言えます。
自然観、倫理観(人間性)、創造性、芸術性、科学性、技能、学科の方向から調べます。